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最低賃金、大幅に引き上げで中小零細企業に与える影響

鳥取市の社会保険労務士の田中伸一です。

 今年の最低賃金ですが、報道されているように大幅な引き上げ、しかも2年続けての過去最高の上げ幅となりました。鳥取でも22円の引き上げとなる見込みです。かなり総理の意向も働いているのか、以前であれば労使間のかなりのせめぎあいがあったように思いますが、これだけの引き上げがよく決まったなぁというのが印象です。

 国民みんなの所得が増えることはもちろん歓迎すべきことですし、国力の上昇にもつながると思います。しかしながら、物価が伸びない状況で、中小零細企業の業績は必ずしもいいわけでもなく、全体の平均賃金の統計では、賃金の上昇は見られないのが現実のようです。そういえばマクドナルドが400円ランチなんかを打ち出していますが、これはデフレへの逆戻りにならないかと思ってしまいます。経営者の方にお会いして、最低賃金の話をすると、半ばあきらめといった感じで、これだけの上昇となると、全体の給与体系も考えていかなくてはならず、かといって業績がいいわけでもなく、悩まれている経営者は多いのではないかと個人的には感じています。

 そのうえ、かなりの人手不足で逆に労働者側の主張が強くなっています。「給料あげてくれないなら辞める」なんて言われても以前なら辞めてどうするっていうのが現実でしたが、いまなら同業他社に転職するのも以前よりは容易になってきている背景があるのだと思います。

 最低賃金の大幅な引き上げにより、労働局もさすがにキャリアアップ助成金や業務改善助成金の要件緩和や拡充をアピールしていますが、これは影響がかなり大きいことを厚労省も十分に認識をしているのだと感じます。ただ、一時の助成金をもらえてもそれは一時のものですし、一度上がった最低賃金が下がることはないですし、従業員の給料を下げることは従業員との同意がなければできません。それに今回緩和された助成金も賃金の引き上げを要件としており、経営側としては、賃金を引き上げたのだからそれだけ従業員にも頑張って働いてほしいと思うのは当然であり、賃金が上がるのは当たり前という風潮になってしまえばかえって生産性の低下を招いてしまうのではなかと思います。

 物価の上昇なしに賃金を引き上げることは、企業業績の悪化につながるだけだと思います。景気は、お金が回らないとよくなりません。最低賃金を引き上げても給料が上がってもそれをみんなが使わないと景気はよくはならないです。本当に必要なところには国もどんどん予算を配分してもらいたいですし、企業が設備投資をしやすいような状況を作り出すことが必要だと思います。資本家が投資して株主配当などで儲けてもそんなお金はおそらく一般社会には出回らないですし、もちろん景気が良くなるわけがありません。本当に頑張っている人たちがまっとうな所得を得て、それを生活のためや趣味や娯楽につかって余暇を楽しんだりすることによってお金が回る状況こそが健全な社会だと思います。最低賃金の引き上げは世界的に見ても日本はまだまだ低いのが現実であり、その方向性はおそらく避けて通ることはできなのだと思いますが、それが可能となるような状況を早く作り出すことも国には考えてほしいと思います。



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リワーク

Author:リワーク
鳥取市の社会保険労務士の田中です。日々の雑記からビジネス本の紹介から趣味の話まで、色々書いていきます。
企業の経営者、人事・総務担当の方からビジネスマンの方まで、役立つ情報をお届けいたします。
気軽になんでも相談してもらえる社労士を目指して、日々奮闘中です!お問い合わせは rework@hb.tp1.jp 田中まで

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