スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

パワハラで会社を提訴

 鳥取市の社会保険労務士の田中伸一です。

 この度の台風12号の影響が奈良県、和歌山県を中心に出たようで大変な災害になってしまいました。ここ鳥取県でも中部の湯梨浜町の東郷池が氾濫して、付近の住宅が浸水をしたようで、被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げます。
 実は昨日、その東郷池の周辺を車で通過したのですが、みなさんが後片付けに追われておられるようでした。ちょうど、地元の国会議員も視察しているところも見かけました。今年は東北の大震災もありましたし、世界各地でも様々な自然災害が発生しているようです。これが環境破壊によるのもなのかどうかは分かりませんが、何が起こるのかわからないような世の中になってしまったのは事実かもわかりません。


 話は変わりますが、今回は新聞にでていた、パワハラに関する裁判について取り上げてみたいと思います。実はパワハラという言葉は聞かれたことがあると思いますが、これに関しては何がパワハラに当たるのかといったような定義はありません。例えば、職場の問題で賃金の不払いなどは労働基準法違反になり明確に法違反ということになるのですが、パワハラということになるとこれは民事としての取扱いになります。

 そこで今回の事件ですが、大阪の飲料配送会社が舞台です。ここから新聞の記事の引用です。

先輩社員から浴びせられた暴言などが原因で男性(当時27)が自殺したとして、両親が大阪市の飲料配送会社に慰謝料など約8千万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に近く起こす。代理人の上出恭子弁護士は「パワーハラスメントを受けた社員は声を上げられないことがある。訴訟では、企業の職場管理のあり方を問いたい」としている。

 訴状などによると、男性は2008年春に入社し、トラックでの飲料運搬や大阪市内の担当エリアにある自販機への商品補充を担当していたが、同年夏ごろにうつ病を発症。8月2日に自宅で首つり自殺した。

 両親は「連日2千本以上の飲料補充を指示され、自殺直前3カ月の時間外労働は月平均81時間だった」「作業が少し遅れただけで先輩から『のろま』『殺すぞ』などと言われた」と指摘。経験の浅い男性が精神的に追い込まれ、うつ病を発症したと主張している。 (朝日新聞より)


 これはあくまでも原告側の主張なので会社側にもおそらく意見はあると思いますが、自殺直前3ヶ月の残業の平均が月に80時間以上あったということがおそらく証拠であるのだと思います。そこは会社側も認めているようです。月に80時間以上の時間外労働は精神疾患などの病気と因果関係があるとされているので、この点で会社側には従業員の安全配慮義務を怠ったとされ、仮に労災の申請をしても認められることになります。事実、今回も大阪の監督署では労災の認定がされました。そこでさらに、今回はパワハラや過酷な勤務状況が自殺につながったかどうか、というところが焦点になります。会社の日報によると、自殺の1週間前に「倒れそうです」記載されたメモがみつかり、先輩社員が見たことを示す印が押印してあったということで、会社側には社員が危険な状態にあったことを認識する機会もあったと考えられます。


 いずれにせよ、今は裁判に提訴しただけであるので、審議はこれからで結論はまだわかりません。会社側は落ち度を否定しています。ここで裁判がどうなるのかについて触れるべきではないと思いますが、日常の職場で本心はそんな気はなくても、きつい暴言を浴びさせたり、ときには手を出すようなこともないことはないと思います。私を含めそんな経験をされた方も多いと思います。以前であれば、上司の命令は絶対でそれに従うのが当たり前だったと思いますが、特に若い人たちには、すぐに悩んでしまったり、逆に自己主張をするような人もいます。ですので職場での対応としては、今までと同じように放置していては、会社に大きな損害を及ぼす可能性があるということは認識をしておく必要があると思います。働きやすい職場、楽しい職場というのはもちろん目指すべきところですが、会社というのは色々な人が集まっている所なので、当然トラブルも発生します。今までは職場内で嫌がらせ、いじめがあってもその社員が辞めてしまえば(泣き寝入り)すべては終わったことに、なんてことで片付いていたのかも分かりませんが、これからはパワハラ、いじめ、嫌がらせもきちんと対応をしておかなければ、今回のように裁判に至るケースもこれからは増えてくると思います。今のうつ病にかかる社員の増加も関係をしていると思います。

 複雑な時代で経営者の方々は大変だと思いますが、これからは労務管理についても今まで以上に考えていかなくてはいけない時代になったのではないかと思います。まずは悩んでいる従業員が気軽に相談できるような窓口を設置することから始めてみられたらどうでしょうか。働く側の人も同僚の様子に気を使って、おかしなところがあれば声をかけて上げるだけでも状況は改善されることもあると思います。みんなが安心して仕事ができるような環境が業績アップのための必須条件だと思いますし!


にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 鳥取(市)情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

クリックしていただけると、励みになります!

スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【うつ病 労災】 うつ病の治療

[うつ病 労災] うつ病の治療うつ病に罹患した人の、うつ病の治療薬に対する不安感は あんがい根深いものがあります。 治療の初期段階で、「出来れば薬を使わずに治したい」 という人

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

リワーク

Author:リワーク
鳥取市の社会保険労務士の田中です。日々の雑記からビジネス本の紹介から趣味の話まで、色々書いていきます。
企業の経営者、人事・総務担当の方からビジネスマンの方まで、役立つ情報をお届けいたします。
気軽になんでも相談してもらえる社労士を目指して、日々奮闘中です!お問い合わせは rework@hb.tp1.jp 田中まで

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。